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STORY
【『魔王』は誰なのか__】
20××年、神奈川県・厚継市。
深夜、時計が新しい日付を刻む時間帯――。
漆黒の闇に灯る蝋燭の炎を囲うように、四つの人影が集まっていた。
女子高生、体格のいい男、長髪の青年、幼さの残る少年。
年齢も性別もバラバラな四人が集まったのを確認して、
そのうちの一人が口を開く。
「――次の魔王様は見つかったか?」
その言葉と共に、彼らの姿形が一変する。
漆黒の羽、鋭い角、深紅の瞳に禍々しい刻印――およそ人間とは呼べない異形の姿。
そう、彼らは人間ではない。
『輝族』と呼ばれる敵との戦いで命を落とした魔王の後継者を探すため、
魔王選定の書の導きで異世界よりやってきた魔界の四天王だった。
しかし魔界では名の知れた存在とはいえ、この人間界の知識は皆無。
各自で潜伏し情報収集を行っているものの、思うように成果は出ていない。
四天王のひとりである主人公――アイカも、進展のない事態に焦りを感じていた。
そんなある日。
四天王はそれぞれ『魔王たる資質を持つ人間』を突き止める。
しかし、四人の『魔王候補』のうち、誰が本物の魔王かは現時点では判断がつかない。
そこで主人公と四天王は選定の書の導きに従い、
彼らの魔王としての資質を探ることになる。
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